

長期投資家は『Deep Seek ショック』とどう向き合うべきか
- お役立ちコラム

長期投資家は『Deep Seek ショック』とどう向き合うべきか
こんにちは、加藤です。
今年の1月20日、中国の新興AI企業「Deep Seek」が
先端半導体を使わない安価な高性能AIを開発したと発表しました。
このニュースを受け、その1週間後の27日には、
現在のAI関連企業の主役ともいえる先端半導体企業:NVIDIAの株価が
1日で17%も下落しました。
NVIDIAの時価総額は約540兆円(1/24終値ベース)で世界首位でしたが
27日には約450兆円と90兆円も時価総額が下がりました。
日本企業で時価総額が最大の企業はトヨタですが、
その金額は約45兆円。
トヨタ2社分の時価総額がわずか1日で失われたことになります。
下落の原因は、
NVIDIAが得意とする先端半導体を利用せずに高性能AIを開発できたことから、
先端半導体に対する需要が大きく減少するとの見方によるものです。
このように、
従来の流れを変える出来事に長期投資家はどのように向き合うべきでしょうか?
短期の値動きで利益を狙う投資家は、
AI開発におけるアメリカの優位性は失われたのか、
AI開発に高性能半導体は本当に不要になるのか、
を検討するべきでしょう。
さらに、
それにより資金はどこに向かうのかを予想する必要があります。
投資のタイミングと物色先の両方を的中させるのは非常に困難と言えます。
一方、
長期投資家は短期的な市場動向を予想する必要はありません。
新しい技術によって、
現在花形とされる企業や産業が淘汰されたとしても、
それは『新陳代謝の一部』と捉えることができます。
市場は常に進化し、古い企業が淘汰される一方で、
新しい技術を持つ企業が台頭します。
過去の歴史を振り返っても、
テクノロジーの進歩が市場の長期的な成長を支えてきたことは
疑いない事実です。
今この瞬間も世界中の技術者がより便利に、
あるいはより環境負荷が小さくなるように、
研究を続けているはずです。
長期投資家は、
「このような研究の成果がビジネスとして開花し株価に反映するのを待つ」
というスタンスでいることが大切です。


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