2026.07.212026年3月の株式市場はイラン戦争で大幅安
- お役立ちコラム

2026年3月の株式市場はイラン戦争で大幅安
こんにちは、加藤です。
2026年3月の株式市場は、
米国・イスラエルによるイランへの攻撃により、
日米とも大幅に下落しました。
米国株に比べ、日本株の下落率が大きいという状況になりましたが、
この点については以下の背景が関係していると言われています。
◾️日本は中東産原油への依存度が高い
◾️1月、2月に日本株市場が急騰した反動
◾️日本でのスタグフレーション懸念が米国よりも強く意識された
◾️日銀が利上げ路線を継続していること
◾️原油高に円安が加わり一層の輸入コスト増が懸念されること
ここで、
「スタグフレーション」という言葉を初めて聞いた方もいらっしゃるかもしれませんので、
解説をしておきたいと思います。
スタグフレーション(Stagflation)とは、
景気後退(Stagnation)とインフレ/物価上昇(Inflation)が同時に進行する現象を指します。
通常、景気が良いときはモノがよく売れるため物価が上がり、景気が悪いときはモノが売れなくなるため物価が下がります。
しかし、スタグフレーションは以下のような最悪のループに陥る状態です。
◾️企業の業績や人々の給料は上がらない(または下がる)
◾️エネルギーや原材料の価格が高騰し、
生活必需品やサービスの価格だけがどんどん上がる
お財布の中身は増えないのに、
買い物をするたびに出費だけが増えていくため、
家計や企業にとって非常に苦しい経済状態を意味します。
では、なぜ日本での懸念が米国よりも強かったのでしょうか。
2026年3月の局面において、
米国よりも日本でスタグフレーションが強く懸念されたのは、
両国の「エネルギー自給率」と「通貨(為替)の動き」に決定的な違いがあったからです。
① 圧倒的なエネルギー依存度の違い
日本は中東産原油への依存度が約9割に達しています。
原油高は日本にとって「ただ国富が海外に流出するだけのコスト増」になり、ダイレクトに経済の足を引っ張ります。
② 「原油高」と「円安」のダブルパンチ
「原油自体の価格が上がっている」+「円の価値が下がっている」という二重の逆風になり、
エネルギーの輸入コストが米国よりも遥かに激しく跳ね上がってしまいました。
このように、
「エネルギーの海外依存」と「円安によるコスト高」という日本特有の弱点が、
中東の地政学リスクによって一気に浮き彫りになったため、
日本株は米国株以上の下落率を記録することになりました。
停戦向けた交渉が始まっているとの報道もありますが、2026年4月4日現在では、いまだ具体的な停戦の形が見えていません。
株式市場は当面、停戦交渉の行方に左右されるとみられています。
そのような時だからこそ、⻑期で投資を続けるというスタンスを貫いていきましょう。
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