加藤家が選んだ保険金の使い道

胃がんの手術が終わり、退院した後、

私は毎日お金の心配ばかりしながら、

一瞬気を抜いただけで暗闇に落ちていくような感覚を味わっていました。

妻も子供たちもとても心配してくれて、

私のために何かできないかと、たくさん考えてくれました。

保険金が振り込まれたからこそ、

時には家族で外食に行ったり、映画を見に行ったりして

せめてもの気晴らしをしているような状態でした。

そんなある日、

娘からの提案で家族会議が開かれました。

「お父さんの睡眠の質がよくないかもしれないから、

身体に合ったマットレスを購入してみてはどうか」

という提案でした。

話し合いの結果、

大谷翔平選手が愛用しているという

西川のエアーという高級マットレスを家族全員分購入することにしました。

がんになっていなかったらマットレスなんて全く興味がなかった私でしたが、

マットレスを買って、家族が「ほっとした」という安心感が生まれ、

明るくなったことを今でも覚えています。

「お父さんはこれまでずっと頑張ってきた。

今はゆっくりして、せめて寝るときは熟睡して身体を休めてほしい。」

という娘の気持ちを受け取ることができました。

心底、「保険っていいな」と実感したものです。

私の場合、胃がんという大きな病気をしましたが、

結果、私が実費で支払った治療費は十数万円程度で済みました。

保険に入っていなかったら、

特殊な治療が必要ながんになっていたらと思うと、

今の私はいなかったことでしょう。

そして今では、

「胃がんを患った私だからこそ伝えられることがある！」

という使命を新たにしました。

次回は、がんを克服した私が伝えたい、

最新のがん治療とその備え方についてお伝えしたいと思います。